新型コロナの無料検査事業を巡り薬局の社長の女が、実施した検査の回数を水増しするなどし、補助金約8500万円を不正受給した疑いで4日に逮捕されました。

詐欺の疑いで逮捕されたのは、松山市余戸中に本社があるエンゼル調剤薬局の代表取締役・沖恵子容疑者(59)です。

警察の調べによりますと、沖容疑者は薬局などで行っていた新型コロナの無料検査を巡りおととし6月までの約半年間、検査の回数を約2700件水増しして補助金を県に請求。おととし6月24日から9月2日までの間に、県から約8500万円をだまし取った疑いがもたれています。このうち水増し請求分は約1200万円としています。

警察は捜査でこの情報を知り、県から被害届を受けるなどして裏付けを進め、容疑を固めました。

容疑の認否は明らかにされていません。警察は動機や共犯者の有無を追及します。

この会社はほかにも、新型コロナの雇用調整助成金を2020年6月から2022年10月の間、約1540万円を不正受給したとして、愛媛労働局から去年3月に公表されています。この時の不正受給は全額返済されています。

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