親が働いていなくても子どもを保育所などに預けられる「こども誰でも通園制度」が、2年後から全国で始まる。これに先駆け、1日から山形市の2つの保育園が試験的に導入し、さっそく利用者が訪れていた。

「こども誰でも通園制度」は、多様なライフスタイルを支援するため、親が働いているかどうかに関わらず、保育所や認定こども園・幼稚園などに子どもを預けることができる制度。
2年後から全国で導入されるのを前に、県内では山形市内の2つの市営保育園が1日から試験的に導入した。

(山形市こども未来課・山川恵子保育係長)
「課題を把握したり、保護者のニーズを把握したり、本格実施に向けて課題等を整理するために、試行的事業ということで今年度実施することにした」

初日の1日は、2023年8月に生まれたばかりの10カ月の女の子が利用した。

(利用者・宮崎可奈子さん)
「いつも一人で家事と育児をしているので、少しでも気分転換が出来たらと思い申し込んだ。少し散歩して、前から行きたかったケーキ屋に行ってみようと思う」

保育園に預けられるのは、山形市在住で、保育施設に通っていない生後6カ月から3歳未満の子どもで、事前登録が必要。
この保育園の利用時間は午前9時から午後4時まで。利用の上限は1人当たり月10時間まで。

(リポート)
「お母さんと離れるのはきょうが初めてだそうですが、おもちゃで楽しそうに遊んでいます。この施設は1時間300円ほどで利用できます」

まだ10カ月の望緒ちゃんは少し泣いてしまう場面もあったが、保育士さんと1時間を過ごしたところで、お母さんが迎えに来た。

(利用者・宮崎可奈子さん)
「ずっと一人で子どもと向き合っている時間が長いので、久しぶりに自分一人だけの時間がもらえて助かった。ありがとうね。リフレッシュできたよ」

山形市によると、これまでに22人が事前登録をしている。
今後、利用者が増えた場合は、受け入れ保育園の数を増やすという。

※利用者・宮崎可奈子さんの「崎」はタツザキ

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