海上自衛隊の司令部が集まる「海上作戦センター」の作戦室(6月27日、神奈川県横須賀市)

海上自衛隊は6月27日、主要な各部隊の司令部が集まる「海上作戦センター」(神奈川県横須賀市)の内部を初めて報道陣に公開した。複数ある傘下の司令部を一つの施設内に集約し、部隊間で意思疎通しやすくした。効率的な作戦指揮をめざす。

海上自衛隊の司令部が集まる「海上作戦センター」の外観。手前は掃海艇「ちちじま」

同センターは2020年10月の運用開始に合わせて建造した地上6階、地下2階建ての庁舎に入る。海自の主力部隊の運用を一元的に担う自衛艦隊や、その傘下の護衛艦隊、潜水艦隊など6つの司令部を庁舎内に置く。

同じ横須賀市を拠点とする米海軍の少佐も連絡官として常駐し日米間の連携も取りやすくする。

「海上作戦センター」の作戦室でモニターに表示された艦艇の位置を示すイメージ図

地下に部隊の指揮をとる作戦室が複数ある。およそ1000平方メートルで最も広い「第一作戦室」には、大型スクリーンや小型モニターが並ぶ。取材時にはイメージ図として沖縄県・尖閣諸島の地図や日本周辺にいる船の位置を映し出していた。

海上自衛隊の司令部が集まる「海上作戦センター」の作戦室

平時でも24時間365日、日本国内やアデン湾など海外で活動する部隊を指揮する。事態が発生した際には各部隊の司令官らが集まって対応にあたるほか、対処する内容の規模に応じて100人超が任務につけるよう場所を確保している。

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