自民党の石破茂元幹事長が、9月の総裁選に出馬する方向で調整していることが分かりました。

石破氏は、これまで総裁選について、「準備しておくのは当たり前」と述べるにとどめていましたが、複数の関係者によると、出馬に向けて周辺と協議するなど詰めの調整に入っています。

岸田内閣の支持率が低迷する中、次の選挙で厳しい戦いが予想される議員からは、世論の人気の高い石破氏に「選挙の顔」としての期待が寄せられています。

【自民党 石破茂元幹事長】「いろんな思いを持った方が総裁選に出て、関心を持っていただく中で行われるのは、本当にいいこと」

■岸田首相は“会合をハシゴ”足場固め

一方、岸田首相も27日は議員との会合をハシゴするなど足場固めに奔走しているほか、現職閣僚の河野議員や高市議員もいつ判断するかを見極めている状況です。

ただ、ある党幹部からは「総裁選まであと3カ月もある。あまり早く決めると息切れしてしまうのでは」といった声も聞かれています。

■「多様な選択肢があると、より適切な方が選ばれる可能性が増える」

自民党総裁選をめぐる動きについて、関西テレビ「newsランナー」コメンテーターの藤井聡教授は「選択肢が増えることは大変結構」だと述べました。

【京都大学大学院 藤井聡教授】「例えば選挙の時に1人あるいは2人しか候補者がいないとなると、最も適切な方が選ばれる可能性が減ってしまいます。ところが多様な選択肢がある中で選択をすると、より適切な方が選ばれる可能性が増えますから、こういった動きというのは大変結構なことだと思います」

“ポスト岸田”の動きが活発化している現状です。

(関西テレビ「newsランナー」 2024年6月28日放送)

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