衆院憲法審査会の森英介会長(自民党)は27日、幹事懇談会を28日に開く日程を職権で決めた。与党筆頭幹事の中谷元氏(自民)が野党筆頭幹事の逢坂誠二氏(立憲民主党)に幹事懇開催を提案したが、折り合わなかった。自民は立民に出席を呼びかけているが、立民は欠席する方針だ。

逢坂氏は取材に「政治的対立をあおる手法に憤りを覚える」と強調。与野党が合意した穏やかな環境の下で、憲法論議を行うべきだとの認識を示した。

23日の通常国会閉会を受け、自民は衆院憲法審の閉会中審査を野党に打診しており、緊急事態時の国会議員任期延長に関する条文案作成など、議論の進め方を幹事懇で協議したい考えだ。

岸田文雄首相は25日の自民党役員会で「憲法は先送りできない課題の最たるものだ」と述べ、議論の前進を訴えていた。〔共同〕

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