労働災害による死亡事故が県内で増えています。

事故に歯止めをかけようと長崎労働基準監督署がパトロールを始めています。

長崎労働基準監督署の職員は長崎市桜町にある旧長崎市役所の解体工事現場を訪れました。

責任者から安全管理の取り組みについて聞きとり、運用状況などを確認します。

「重機のオペレーターとも無線がつながっている?」「散水する人、合図者、オペレーター全部つながる。(重機が)後退するときはお知らせしてから」

職員は作業計画書を見ながら作業員との連絡や解体作業の方法のほか、重機が年に1回の特定自主検査を受けているかをチェックしました。

県内では2024年1月から5月までに5件の労働災害があり、6人が死亡しています。

死者数は2023年の同じ時期より、2人増えています。

長崎労働基準監督署 井上和秀 署長
「このペースで災害が増えると過去最高の労働災害も懸念される。一刻も早く労働災害の増加に歯止めをかけたい」

長崎労働基準監督署は6月から労働災害が多い建設現場を中心にパトロールをしていて、月に約30の現場を訪問することにしています。

これからは気温や湿度が上がるため、熱中症にも注意を呼びかけています。

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