東京都知事選が告示されてから初めてとなる直接対決。
4人の候補者が24日夜、公開討論会に臨みました。

まず行われたのは自己紹介。
発言時間が残り15秒になるとベルが鳴るルールです。

東京都知事・小池百合子氏(71):
待機児童数も8500から今、ほぼ0となっています…(ベルの音)短いですね!

続く候補者も、自身をさまざまな角度でアピールしました。

前安芸高田市長・石丸伸二氏(41):
首都東京を成長させ、日本国をけん引していきたい。

元航空幕僚長・田母神俊雄氏(75):
75歳です。でも皆さんからは、74歳にしか見えないと言われています。

前参院議員・蓮舫氏(56):
ワクワクする東京をつくりたいと思って手を挙げました。趣味は筋トレ、大好きなものは激辛です。

その後の討論は、4候補がそれぞれの候補者に自由に質問できる形式で実施。
まず、前参議院議員の蓮舫氏が小池氏に討論を挑みました。

前参院議員・蓮舫氏(56):
(前回の討論会で)小池さんは、神宮内苑は原生林、神宮外苑は人工林とはっきり言いました。その認識は今も一緒ですか?

東京都知事・小池百合子氏(71):
神宮内苑が、全国から献木された約10万本の植栽をされた、そのような内苑になっている。当然承知しております。

前参院議員・蓮舫氏(56):
認識を改めてくださってよかったです。前回言われた、内苑が原生林というのは完全なるウソですから。もうちょっと聞きたかったのは、まさか外苑の再開発の事業者から、パーティーのチケットの購入とか受けてませんよね?

東京都知事・小池百合子氏(71):
パーティーの開催については、それぞれ法律にのっとった形で公表をさせていただいている。

この小池氏の回答に、安芸高田市の前市長・石丸氏が質問を重ねます。

前安芸高田市長・石丸伸二氏(41):
今の蓮舫さんの質問はイエスかノーで答えられるので、イエスかノーで答えていただきたい。

東京都知事・小池百合子氏(71):
私はこれまで、政治のパーティーという形で開かせていただいております。そして、それは法的にのっとって進めている。

司会:
それはイエスってことですか?

東京都知事・小池百合子氏(71):
さまざまな方にご協力いただいております。

このあとも、各候補者からは現職の小池氏への質問が集中。

この状況に、司会者は「小池さんから逆に何かございますか?」と質問。
小池氏は「特にございません。むしろ皆さんの意見を伺って、それを参考にしたい」と答え、先日の共同会見と同様に、どの候補者にも質問しませんでした。

テーマが「4年間の都政」に移ると、石丸氏が、3期目を目指す小池氏に討論を挑みました。

前安芸高田市長・石丸伸二氏(41):
(小池氏は)「大改革」と言われてるんですが、改革っていうのは現状を否定していくもの。さらに3期目となると、今度は1期目と2期目、さらに否定するのか、できるのか。「築地は守る、豊洲は生かす」というお話があったと思うが、この4年間で、築地に対してどのような思いをはせてらっしゃったのか。

東京都知事・小池百合子氏(71):
築地については食文化、必ず生かしてまいります。何も変わっておりません。

これに、元航空幕僚長の田母神氏が参入。

元航空幕僚長・田母神俊雄氏(75):
実は小池氏を恨んでる人は結構多いですね、築地は。一番困ったのは、ねずみが増えたらしいですよ。(選挙)事務所を築地に構えたら、小池知事の悪口を言う人が多いんです。

東京都知事・小池百合子氏(71):
ちょっとお友達を選んだほうがいいと思いますけれども。

その田母神氏は、「豊かに暮らせるという町でなければいけない。所得をとにかく増えるような政策をとっていかなければいけない」としたうえで、目指す都政について、「予算を使って努力しなきゃいけないのは、まさに私は少子化対策だと思う。小池さんは、これから何か抜本的なことは考えているのか」と小池氏に質問。

小池氏は「まさにチルドレンファーストの都政をこれまで進めてきた。無痛分娩などを提唱させていただいています」と答えた。

終盤には、小池氏と蓮舫氏が激論を交わす場面も。

物価高に賃金上昇が追いついていない現状をどう変えるのか、司会者から問われた小池氏は…。

東京都知事・小池百合子氏(71):
国策だと思います。都民の命、暮らしを守るためにも、もっと野党が頑張ってくれればよかったのでは。

前参院議員・蓮舫氏(56):
うーん、野党は頑張ってるけど与党が聞かないんですよね。なぜなら裏金に集中しているから。

東京都知事・小池百合子氏(71):
その点をもっと国会で、蓮舫さんは国会の華ですよ。頑張ってほしかったですね。

前参院議員・蓮舫氏(56):
今度は東京都の華になりたいのですが。ちなみに清和会に所属していた時、還元もらっていました?

東京都知事・小池百合子氏(71):
ないですね~、はい。パーティー券を売らないと戻してくれないわけでしょ。

前参院議員・蓮舫氏(56):
そのシステムは入っている方のほうがくわしいと思うので。私はパーティーやったことがないのでわかりません。

東京都知事・小池百合子氏(71):
私は存じ上げません。

7月7日に投開票の都知事選には4人のほか、届け出順に、野間口翔氏、沢繁実氏、大和行男氏、木宮光喜氏、内海聡氏、小野寺紘毅氏、新藤伸夫氏、竹本秀之氏、桜井誠氏、ドクター・中松氏、安野貴博氏、清水国明氏、AIメイヤー氏、桑原真理子氏、後藤輝樹氏、河合悠祐氏、福本繁幸氏、黒川敦彦氏、桑島康文氏、内藤久遠氏、内野愛里氏、石丸幸人氏、尾関亜弓氏、小松賢氏、加賀田卓志氏、福永活也氏、犬伏宏明氏、武内隆氏、遠藤信一氏、上楽宗之氏、二宮大造氏、中江友哉氏、舟橋夢人氏、山田信一氏、加藤英明氏、草尾敦氏、津村大作氏、横山緑氏、前田太一氏、南俊輔氏、福原志瑠美氏、木村嘉孝氏、三輪陽一氏、松尾芳治氏、穂刈仁氏、小林弘氏、加藤健一郎氏、ひまそらあかね氏、向後真徳氏、牛窪信雄氏、古田真氏、アキノリ将軍未満氏の52人が立候補をしています。

そして25日も…。

東京都知事・小池百合子氏(71):
東京都として、このスタートアップを猛烈に推しています。どんどんと日本を動かしていきましょう、この東京から。

前安芸高田市長・石丸伸二氏(41):
成長戦略の要として、私石丸伸二は、教育への投資、これを1つ掲げています。

元航空幕僚長・田母神俊雄氏(75):
東京都の都民税の減税を実施したいと思います。減税こそが都民を豊かにするんです。

蓮舫氏は25日午後、東京都内の商店街を練り歩いて支援を訴えました。

前参院議員・蓮舫氏(56):
ありがとうございました~!

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