20年ぶりの新紙幣発行に向けて、現金を扱う飲食店は今、急ピッチで対応に追われていますが、券売機の入れ替え作業など費用が重くのしかかっています。

7月3日から、いよいよ始まる新紙幣発行。一万円札は「近代日本経済の父」と呼ばれた「渋沢栄一」に。五千円札は日本初の女子留学生としてアメリカで学んだ「津田梅子」。そして、千円札は細菌学者の「北里柴三郎」に変わります。
20年ぶりの新デザインに期待が高まる一方で…

記者リポート
「新紙幣発行が目前に迫る中、券売機を使用するこちらのチェーン店も対応に追われています」

県内に8店舗を展開する「そばの神田」。注文の際、券売機で食券を購入するシステムをとっています。

「そばの神田」運営会社の担当者
「こちらの駅前南町通り店では対応が遅れていて、9月半ばくらいになるのではないかと聞いている」

4月に見積もりを依頼したもののメーカーの生産が追いつかず、券売機は新紙幣に対応できていません。そのため、新紙幣しか持っていない客には…

「そばの神田」運営会社の担当者
「お客様に自分で申告していただいて新札を旧札に交換するという対応をさせていただく予定です」

「両替」で対応していくといいます。さらに店を悩ませるのが、券売機の更新に伴う費用です。「そばの神田」では全店舗で券売機が14台あり、改修費は合わせて100万円以上に上るといいます。物価や光熱費の高騰が続いていますが、競争が激しい中、少しの値上げも厳しく、費用負担が重くのしかかっているのが現状です。

「そばの神田」運営会社の担当者
「改修費用の価格も安くはありませんので、それを全部負担して交換していくというのは今の物価や原価が高騰している中ではちょっと苦しいことではないかと思う」

対応に追われる店舗の模索は続きます。

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