県議会は21日、代表質問が行われました。北陸新幹線の敦賀以西について杉本知事は、「小浜・京都ルート」の来年度の認可・着工に向け全身全霊を傾け国に求めていきたいと改めて強調しました。
         
北陸新幹線の敦賀以西の整備をめぐっては、認可の前提となる環境アセスメントの手続きの遅れから、当初2023年着工の予定が2年連続で先送りとなっています。
  
「小浜・京都ルート」の来年度の認可・着工に向け、18日に東京で開かれた北陸新幹線与党整備委員会では、駅の位置や詳細ルートを今年中に決めることが示されました。
 
しかし、隣の石川県の県議会では21日、「小浜・京都ルート」ではなく「米原ルート」を再び検討するよう国に求める決議が提出され、賛成多数で可決されています。
  
21日開かれた定例県議会で山岸猛夫議員は「ありもしないルート問題に議論をしていく時間的余裕は皆無。沿線地域の不安を払拭するためには、一日も早い新幹線の駅位置と詳細ルートの公表が重要」と強調しました。
 
北陸新幹線の新大阪までの一日も早い全線開通に向けた国へのはたらきかけについて、覚悟を問われた杉本知事は、「議論を一層加速化できるように、沿線の自治体、県議会の皆様、国会議員の皆さん、経済界、一致団結してこれまで以上に声を強く上げていきたい。全身全霊を傾けてまいりたい」と語りました。
 
杉本知事は「環境アセスメントの現地調査は終了し、駅位置や詳細ルートを公表する段階に入っている」と述べ、夏の概算要求や年末の政府予算編成に向け、これまで以上に、国に強く要望をしていくと改めて強調しました。

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