政府は20日、中国海警局の船1隻が、20日午前8時54分ごろ、沖縄県の尖閣諸島周辺の日本領海に侵入し、日本漁船1隻に近づこうとする動きを見せたと発表した。中国船は、約2時間半後の午前17分ごろ、領海から退去した。

森屋宏官房副長官は会見で、現場海域では、海上保安庁の巡視船が、領海からの退去要求や進路規制を繰り返し実施し、日本漁船に近づかないよう監視船を日本漁船の周囲に配備したと説明した。

そして森屋副長官は、「国際法違反」として外交ルートを通じて中国側に厳重に抗議し、日本の領海からの退去を強く求めたとした上で、「我が国領海に侵入したことは誠に遺憾であり、受け入れられない」と述べた。

さらに、「引き続き緊張感を持って尖閣諸島周辺の警戒・監視に全力を尽くし、中国側に対して冷静かつ毅然と対応をしていく」と強調した。

中国当局の船が尖閣周辺の領海に侵入したのは、2024年で19日目となる。

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