参院政治改革特別委員会で質問する日本維新の会の音喜多駿政調会長=国会内で2024年6月17日午前11時18分、平田明浩撮影

 日本維新の会は19日、調査研究広報滞在費(旧・文書通信交通滞在費)の改革を先送りしようとしたなどとして、浅尾慶一郎・議院運営委員長(自民党)の解任決議案を参院に提出した。

 決議案は、維新が18日に参院に提出した岸田文雄首相の問責決議案について、「多くの野党会派が取り扱うべきだと主張する中、(浅尾氏が)与党の反対を理由に一方的に廃案にしようとしている」と指摘。また、維新が主張してきた旧文通費の見直しでも「積極的に議論することを避け続けた結果、衆院よりも議論が遅れる事態を招いた。このような遅延行為は国民に対する説明責任を果たさず、議会の信頼性を損なう」などと批判した。

 維新の音喜多駿政調会長は「数の力で問責決議を取り扱わない。こんなことが許されていいはずがない。委員長は解任に値する」と記者団に強調した。一方、政治資金規正法改正案などを採決する19日午前の参院本会議は、予定通り議運などを経て開催された。【田中裕之】

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