立憲民主党の泉健太代表

 立憲民主党の泉健太代表は14日の記者会見で、岸田文雄首相(自民党総裁)と日本維新の会の馬場伸幸代表が合意した調査研究広報滞在費(旧・文書通信交通滞在費)の今国会での見直しなどの実現に、自民が後ろ向きな姿勢を見せていることについて「馬場代表、かわいそうだなと正直思います」と述べた。馬場氏が自民との交渉内容の一部を明かしたことについても「水面下の話を公表したというのはそれだけの怒りもあったでしょう。自民党の裏の顔を国民の皆さんも垣間見られたのではないか」と話した。

 泉氏は「参院で維新が最終どのような判断をしていくか注目している」とも述べ、衆院で政治資金規正法改正の自民案に賛成した維新をけん制した。

 旧文通費の見直しをめぐっては、11日に自民の浜田靖一国対委員長が今国会中の対応は「日程的に厳しい」と発言し維新は反発。馬場氏は13日の記者会見で、自民と合意文書を作成する段階で「今国会中に決着を図るという意味の文案」が入っていたと述べた。さらに14日朝のラジオ番組では、交渉相手が「首相周辺の政治家」だったことも明かし、自民の姿勢を「政治家である前に人の道に外れている」と批判した。【源馬のぞみ、田中裕之】

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