陸上自衛隊の射撃場で起きた隊員による銃撃事件から14日で1年となるのを前に、森下陸上幕僚長は「国民の信頼を取り戻すべく、再発防止を図っていく」と語った。

2023年6月14日、岐阜市にある陸自・日野基本射撃場での訓練中に、当時18歳の隊員だった渡辺直杜被告が自動小銃を発砲し、3人が死傷した。

森下陸幕長は13日の記者会見で、「我が国の防衛のために全身全霊を捧げてきた、かけがえのない2名の隊員の命を失ったことは、痛恨の極みだ」と述べた。

その上で、「国民の信頼を取り戻すべく、同種事案の再発防止を図っていく」と強調した。

事件を受け、陸自は、新隊員などの射撃訓練の際、手元に小銃と弾薬が同時にある時間を限定するなどの再発防止策を発表。

一方、5月に山梨県の演習場での訓練中、隊員が爆発した手りゅう弾の破片があたって死亡する事故も起きている。

森下陸幕長は、「それぞれの背景、事情が異なるが、武器を扱う組織として決してあってはならない事故だ。原因を究明していきたい」と述べた。

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