2氏による政策説明後、報道陣の取材を受けるふじのくに県民クラブの阿部卓也副会長㊧(16日、静岡市)

静岡県知事選への出馬を表明した大村慎一氏と鈴木康友氏は16日、県議会第2会派で川勝平太知事に近い「ふじのくに県民クラブ」に政策を説明した。会派幹部は終了後、報道陣に対し「できるだけ早く(支援候補などを)決めたい」と述べた。両氏は17日に自民会派へも説明を予定。各会派は早ければ週内にも支援方針を固める。

川勝知事の辞職に伴う5月9日告示、26日投開票の知事選には16日までに元県副知事で総務省出身の大村氏と前浜松市長の鈴木氏の2人が出馬を決めている。

政策の説明を終えた大村氏は記者団に「防災や原発の問題、リニア、遠州灘海浜公園(の野球場整備)、東中西の各地域に関する政策について質問を受けた。勝手ながら(推薦を)いただけると信じている」と強調した。

一方、鈴木氏は「今の県政の課題について事前に項目をもらっており、それについてお話しした。ご理解いただけたのではないか」と話した。

ふじのくにの阿部卓也副会長は「康友氏は政治家としての実績を基にした発信力や突破力がある。大村氏は副知事だけでなく全国の地方での経験もある非常に優れた官僚で、満遍なさやそつなさを持っている」と両氏を評した。さらに「2人とも明確な構想を持っている。政策論争ができる良い知事選になるのでは」と語った。

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