兵庫県の斎藤知事のパワハラ疑惑について、片山副知事が自身の辞職と引き換えに、百条委員会の設置を考え直すよう一部の議員に依頼していたことが分かりました。
ことし3月、兵庫県の幹部職員(60)が斎藤元彦知事のパワハラ行為などを告発する文書を、一部の報道機関などに配った問題。
兵庫県は内部調査で“事実無根”と判断したものの、最大会派の自民党議員団などは、「内部調査は信用できない」などとして、第三者委員会に加え、強い調査権を持つ「百条委員会」の設置を議会に提案する方針です。
そんな中、10日の本議会で新たな事実が発覚しました。片山副知事が自民の控室を訪れ、自身の辞職と引き換えに百条委員会の設置を考え直すよう依頼していたというのです。
【自民党 伊藤傑兵庫県議】「『自分が辞職する、責任負って辞職する、だから百条委員会をやめてください』という相談ではないですか?」
【兵庫県 片山安孝副知事】「今回、第三者委員会が設定される中で、その動きを見ていただきたいという思いから、百条委員会について考え方を述べさせていただいた。私としても覚悟をもって話さないといけないと思って、話した」
片山副知事は議会後の取材で、「議会への介入や圧力をかける意図は全くなかった。知事の指示ではなく、自分の判断で行った」と話しました。
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